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バリ考古学博物館 タイムスリップして人々の生活や文化を勉強

ウブドの近郊、ペジェン村にあるバリ考古学博物館ではこの土地周辺で発見された陶器や古文書などを中心に、バリ全土から集められた装飾品などが展示されております。

バリ島の歴史は今でも解き明かされていない部分が多いと言われておりますが、展示品を見ることによりその時代の文化や生活がわずかながらに見えてきます。博物館の入口にあるガネーシャ像(ヒンドゥー教の神様で厄除け、財運、学問にご利益のある神様)に出迎えられ中へと入ります。

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中央にある池を取り囲むように四つの建物に分けられ展示されております。入場時に渡される案内書きや展示品に書かれている説明は英語になっておりますので、日本語での詳しい説明が聞きたい場合はガイド、考古学博物館のスタッフを同行させると良いでしょう。

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入口の左側には石で造られた棺(遺骨を納める石棺)が並べられており、これは紀元前300年頃の石棺で村々によってその形を変えているらしく、石棺のデザインを見る事でどの村の棺かが分かるそうです。

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考古学博物館を目的に訪れる観光客は殆んどおりませんので、ゆっくりと見学する事が出来ますが展示品も多くはないので時間はかからないと思います。博物館のあるペジェン村の周辺には歴史的にも重要な寺院がたくさんありますので、寺院巡りのついでに立ち寄ってみてはいかがですか。

アクセス
バリ島南部ヌサドゥアから80分、クタエリアから60分、サヌールから40分。ウブド中心地(ウブド王宮)から15分程度。
営業時間は月曜~木曜日は8:00~15:00、金曜日は12:30まで。入場料は決まっておりませんので気持ちでお支払い下さい。

 

クボエダン寺院 ペジェンの巨人を祀るウブド郊外の静かな寺院

観光産業では目覚ましい発展を見せるバリ島の中で、今でも宗教行事が毎日のように執り行われデサ・アダットと呼ばれる伝統的な慣習を守り続ける地域社会が残るウブド。神話的なものですがウブドの郊外にバリの神髄はあると伝えられているそうです。

そんな伝説が伝えられるウブド郊外のペジェン村にひっそりと佇むクボエダン寺院。暴れ狂った水牛を意味するこの寺院は、かつてバリ王朝時代のペジェン王の都だった場所で、歴史ある多数の寺院が存在する地域です。

目立った看板もなく通り過ぎてしまいそうな寺院ですが、クボエダン寺院の歴史は古く700年以上とも言われており、地元に住むバリの人達が毎日のように手を合わせに訪れております。

1x1.trans クボエダン寺院 ペジェンの巨人を祀るウブド郊外の静かな寺院

観光客は寺院に入る前にはお布施(心付け)を渡し、頂いた腰布を巻き入ります。小さな寺院ですが立派な割門をくぐると右側にクボエダン寺院で最も有名なペジェンの巨人(高さ3mの石像)があります。

1x1.trans クボエダン寺院 ペジェンの巨人を祀るウブド郊外の静かな寺院

1x1.trans クボエダン寺院 ペジェンの巨人を祀るウブド郊外の静かな寺院

ペジェンの巨人とはインドに伝わる二大叙事詩の一つ、マハーバーラタに登場する剛勇ビマ(本名はブロトセノ)を模った物だとされています。ビマとはマハーバーラタの物語でパンダワと呼ばれる正義側の人物で、五人兄弟の二男に当たり世界で一番強い男、複数の男根を兼ね備えた男と言われております。

クボエダン寺院は小さな寺院ですが、伝説のペジェンの巨人(ビマ像)の見学に足を運んでみてはいかがですか。また寺院内にある全ての建物はアランアランと呼ばれるバリ特有のわらぶき屋根で造られています。伝説の石像とバリ建築をセットでお楽しみ下さい。

アクセス
バリ島南部ヌサドゥアから80分、クタエリアから60分、サヌールから40分。ウブド中心地(ウブド王宮)から15分程度。

 

ワヤンクリット 神々の島バリでロマンチックな影絵人形劇

バリ島だけではなく、インドネシア全土の人達から愛され人気の高い人形劇のワヤンクリット。単なる人形劇を超越している完成度の高さに驚かされることでしょう。

芝居で人形の扱いと語りを同時に行う、ワヤンクリットの中心的な人物で、またミステリアスな存在と信じられている人がダランと呼ばれる人物です。長きにわたる修練で身につけた技法を並はずれた忍耐力で演じるダランは、両手で人形を操るだけではなく、芝居に合わせて演奏するガムラン隊(グンデルワヤン)をも指揮しなければなりません。

1x1.trans ワヤンクリット 神々の島バリでロマンチックな影絵人形劇

ダランは両手を人形で塞がれた状態で後方にいるガムラン隊を指揮するのですが、器用に両足を使い、つま先に挟んだ木の角で床を叩き合図を送ることでガムラン隊との調和を計ります。人形が演じる動きとガムラン音楽が一体となることで初めてワヤンクリットの物語は見る人に感動を与えられるのでしょう。

1x1.trans ワヤンクリット 神々の島バリでロマンチックな影絵人形劇

 

こちらで行われている芝居は観光客向けに1時間弱となっておりますが、永遠に終わることのない善と悪との戦いを演じるワヤンクリットの劇は、5時間以上にも及ぶこともあり夜更けに始まった芝居の終演には太陽が顔を覗かせる明け方となることもあるそうです。ガムラン隊に緊張感を切らさずに演じさせるダランの存在はやはり神の領域なのかもしれません。

影絵ではオイルを燃やした火を照明として使用しております。現代的な照明とは違い揺ら揺らと静かに踊る炎の照明が、演じる人形をより一層スピリチュアルな物へと変えていきます。

1x1.trans ワヤンクリット 神々の島バリでロマンチックな影絵人形劇

ワヤンクリットの公演はウブドの中心地(ウブド王宮)から程近いオカ・カルティニで行われています。入場料は10万ルピアで水曜、金曜、日曜日の週3回です。

物語はヒンドゥー教の叙事詩にあるマハーバーラタ、ラーマーヤナを題材としてインドネシア語で行われますが、日本語による物語の説明文が配られますので、目を通してご覧になれば充分に楽しむことができます。

アクセス
バリ島南部クタエリアから60分、国際空港から60分、サヌールから40分、ヌサドゥアから80分程度。

 

ジャガナタ寺院 バリヒンドゥー教の最高神を祀る寺院

バリ島の州都であり中心地のデンパサールにあるジャガナタ寺院は、バリヒンドゥー教の最高神であるサンヒャン・ウィディを祀っている寺院です。

ジャガナタのジャガとは地球、ナタとは王または守護者を意味します。ジャガナタ寺院はバリ島内に複数ありますが寺院が建てられた背景には、バリ島の地方から働きに出てきた人達や自宅の寺(サンガ、ムラジャン)で手を合わせることの出来ない人達のために建てられた寺院だそうです。1963年に当時の村長と重役達が寺院を設立するための会議を開き、その5年後の1968年5月13日に建立されました。

寺院の真ん中には太陽神のためのパドマサナ(宇宙、世界を意味する塔)と呼ばれる祭壇が建てられております。修復工事を終えた現在のパドマサナは白珊瑚製に建てなおされ、細やかな彫刻とのコントラストがとても美しく見事です。

1x1.trans ジャガナタ寺院 バリヒンドゥー教の最高神を祀る寺院

 

1x1.trans ジャガナタ寺院 バリヒンドゥー教の最高神を祀る寺院

ジャガナタ寺院の中には、このように小さな図書館みたいな場所もあり、一般の人も閲覧できるそうですが殆どがヒンドゥー教にまつわる書物となっております。

 

1x1.trans ジャガナタ寺院 バリヒンドゥー教の最高神を祀る寺院

満月や新月の時、バリ暦(カレンダー)による大きな祭礼などには、地元のバリ人をはじめ多くの人達が集まりガムラン演奏などを催します。

ジャガナタ寺院へはクタエリアから30分くらいの場所で、デンパサールの中心地にあるププタン広場のすぐ近くです。デンパサールの中心地を散歩するコースとしてバリ島観光の一つに取り入れてみてはいかかでしょうか。

 

アクセス
国際空港から30分、クタエリアから30分、サヌールから20分。デンパサールの中心地ププタン広場の近く。

イエプル遺跡 バリ島のライステラスに囲まれた静かな物語遺跡

イエプル遺跡はバリ島の文化芸能の中心地と言われるウブドの郊外にある静かな遺跡です。圧巻なのは25mの長さを誇るレリーフ(石に彫られた彫刻)で、左から右に一つの物語として読むことが出来ます。

バリ島に伝わる説によると、このレリーフはヒンドゥー教の神であるクリシュナがこの世に生を受けてから、自身の身の回りで起きた事を綴った物だと伝えられているそうです。クリシュナとはインド神話の英雄でヒンドゥー教の怪力を持った人物です。

彫られているレリーフは壺をぶら下げ天秤を担いだ男の彫刻、馬にまたがり狩りをする物、槍を投げる男などさまざまな場面が彫られております。クリシュナの生涯を綴ったレリーフとされておりますが宗教的なものとして唯一ガネーシャの像があります。

1x1.trans イエプル遺跡 バリ島のライステラスに囲まれた静かな物語遺跡

1x1.trans イエプル遺跡 バリ島のライステラスに囲まれた静かな物語遺跡

ガネーシャとは象の顔で人間の体を持ったヒンドゥー教の神様で商売繁盛、学問の神として崇められているものですが、イエプル遺跡の中に何故このガネーシャ像だけ彫られているのかは不明です。すぐ近くにゴアガジャ遺跡がありそこにあるガネーシャ像と類似していることから密接な関係があると言われております。

イエプル遺跡を訪れる観光客は欧米人が大半で日本人はあまり見かけませんが、ゴアガジャ遺跡から非常に近い場所なので一緒に見学してみることをお勧めします。現在のバリ島で見られる精巧な石彫りと比べると少々見劣りしますが、14世紀末に造られたレリーフですので、その時代にタイムスリップした感覚で見て頂けたら楽しめるかと思います。

イエプル遺跡へと向かう道はバリらしい、のどかな田園風景が広がる景色の良い場所で、歩きやすいように歩道も整備されているので安心です。

アクセス
バリ島南部クタエリアから1時間15分、ヌサドゥアから1時間40分、ウブド中心地(ウブド王宮)から20分程度。

 

ウルンダヌブラタン寺院 バリ島の湖上に浮かぶ絶景寺院

バリ島のイメージ写真としても数多く使われているウルンダヌブラタン寺院。標高2000mの高山地帯にある避暑地で、休日には多くのバリ人やインドネシア人が家族連れで訪れています。

バリ島の避暑地と言えばキンタマーニ高原が有名で毎日たくさんの観光客で賑わっておりますが、ウルンダヌブラタン寺院のあるブドゥグルは南部リゾートエリアから遠方にあるためか人も少なめで穴場の観光地です。

ブラタン湖の湖畔にあるウルンダヌブラタン寺院は、花が咲き乱れるチャンディークニン公園内に建てられており、バリ王朝時代のメングウィ王によって1633年に建立されたヒンドゥー寺院です。

寺院に祀られている神様はデウィダヌと呼ばれる水の女神で、農地へと流れるブラタン湖の水が常に満たされているよう見守る守り神です。水不足にならぬようにと地元に住むバリの人々が参拝に訪れ儀式を行う姿も目にすることがあります。

寺院内には11層と3層のメル(屋根が幾層にも重なったバリ建築の塔)があり、水量の多い雨季の時期などはメルが湖に浮かんで見えとても美しいシルエットとなります。眺めが素晴らしい寺院ではタナロット寺院と肩を並べるほどのバリ島屈指の寺院です。

 

アクセス
バリ島南部クタエリアから北部シンガラジャ方面に3時間、デンパサールから2時間30分。ウブド中心地より1時間30分程度。