インドネシア語で洞窟はゴア、象はガジャで『象の洞窟』を意味するヒンドゥーの神が祀られている遺跡です。ウブドの中心地からも近く15分程度で着くことが出来ます。
ゴア・ガジャの起源についての定説はありませんが、11世紀ごろ大男が指の爪でガシャガシャと削りながら造ったと言われております。オランダ人の考古学者が1923年に遺跡を発見しましたが、女神像のある沐浴場は地中深くに埋もれていたため1954年まで見つかることはありませんでした。沐浴は3人の美しい女神が抱える瓶から流れ落ちる聖水で執り行われます。
洞窟の中へは岩に彫りこまれている大きな顔の口から入ります。以外にも広くはない洞窟ですが、左側には商業や学問の神として崇められているシヴァの子供で、象の顔と人の体を合わせ持った神ガネーシャの像が見られ、右側には3つの円柱の形をした像が並んでおりヒンドゥーの三大神シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーのリンガ(男根の象徴)を意味しています。男根を崇める思想というものは太古の昔から世界中に存在しますが、ヒンドゥー教ではシヴァ神が最も生殖力のある象徴として表現されています。
どちらかと言えば狭いと呼べるだろう洞窟の中には、祈りを捧げに訪れた人々が常に線香をあげるため、煙が立ち込めかなりもやっとした雰囲気です。
洞窟の入口にあるランダの石像。ランダとはバリ島に伝わる魔女で、バリヒンドゥーでは悪の象徴とされています。近年では最大級の発見と言われるゴア・ガジャ遺跡でバリの歴史を感じてみて下さい。
帰り道にはバリ島のお土産を売る店が並んでおりますので、掘り出し物を見つけて値段交渉してみてはいかがでしょうか。
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